【新人戦2026 注目チーム特集】弓道 武雄高校 岩永悠花選手にインタビュー

SSPフレッシュシリーズ(新人戦)が各競技で幕を開ける中、弓道競技の新人戦も間もなく始まる。九州大会出場を目指し、新人戦に挑む武雄高校弓道部。チームとしての一体感を高めるため、入場や退場などの動きを揃えることを意識している。団体戦では、誰か一人の調子が悪くても、仲間が支え合いながらチーム全体でカバーすることを大切にしているという。
今回は、チームの最後を任されることも多い岩永悠花選手に、今年のチームの強みや弓道で大切にしていること、新人戦への意気込みを聞いた。
岩永悠花選手
「7人全員で九州大会へ」チーム一丸で挑む新人戦
新チームとして迎える新人戦。武雄高校弓道部は、まず佐賀県大会で3位以内に入り、九州大会への出場権をつかむことを目標にしている。そして、その先に見据えるのは九州大会での優勝だ。
「7人全員で九州大会に行く、という気持ちで取り組んでいます」
岩永選手が強調するのは、個人ではなく「チーム」としての目標だ。団体戦では5人が出場するが、正式なメンバーはまだ決まっていない。それでも、今年のチームには互いに支え合える強さがあると感じている。
「もし一人の調子があまり良くなくても、ほかのメンバーが支えることができます。一人が当たらなくても、チーム全体でカバーして、できるだけ合計本数を落とさないようにしたいです」
一人の結果だけで勝敗が決まるのではなく、5人全員の力を合わせて戦う。それが、武雄高校弓道部が目指す団体戦の形だ。

入場から退場まで、動きを揃えて一つになる
チームとしての一体感を高めるため、岩永選手が特に意識しているのが「動きを揃えること」だ。
入場や退場をはじめ、会場での動きまで、できるだけ全員で揃えるようにしている。
「みんなの動きを揃えることで、チームとして一つになって頑張ろうという意識を持っています」
弓道は、一見すると一人で的に向かう競技にも見える。しかし、団体戦では5人の的中数がチームの結果につながる。だからこそ、弓を引いていない時間も含めて、チーム全員で戦う意識を大切にしている。
新人戦で岩永選手が見てほしいと話すのも、こうした団体としての動きだ。
「「このチームは動きが揃っている」と言っていただけるように、入場や退場、会場での動きなども意識しています」
相手ではなく、自分自身と戦う
岩永選手が弓道の難しさとして挙げるのは、「自分自身に勝つこと」。弓道は、相手と直接向かい合って戦う競技ではない。団体戦では相手チームがいるものの、実際に向き合うのは目の前の的だ。
「相手というよりも、自分自身と戦っているような感覚があります」
だからこそ、弓を引く瞬間には結果を考えすぎないようにしている。
「ここを気をつけよう」と、そのときの動作に集中する。例えば左手の位置を意識するなど、一つひとつの動きに目を向ける。チームの合計本数や、自分が何本当てたかを考えすぎると、かえって緊張してしまうことがあるからだ。結果を意識しすぎず、目の前の一射に集中する。
その積み重ねが、岩永選手にとって弓道と向き合うための大切な姿勢になっている。
「最後を任されても、焦らずに」落ち着いて自分の射を
岩永選手自身の強みは、「落ち着いているところ」だという。
チームの中で最後に引くことが多く、チームの勝敗を左右する場面を任されることもある。
「当てることでチームの勝ち負けが決まるような試合でも、焦らずに引くことを意識しています」
大きなプレッシャーがかかる場面でも、普段通りの動きをする。そのために、普段の練習から「当てよう」という気持ちを持って取り組んでいる。
一方で、課題として感じているのは、練習ではできていることが試合になるとできなくなることだ。
緊張すると体に力が入ったり、普段とは違う動きになったりする。
「自分の中でなぜそうなったのかを理解しないといけないと思っています」
だからこそ、練習の段階から自分が緊張したときにどうなりやすいのかを分析している。
自分の弱点を理解し、「なぜそうなるのか」を突き詰める。その先に、大会でも普段通りの射をすることを目指している。
最後まであきらめない。「粘り強さ」で九州大会へ
新人戦で注目してほしいポイントを聞くと、岩永選手は「チームとしての動き」と、もう一つの強みを挙げた。それが「粘り強さ」だ。
「最初に当てられなくても、最後に巻き返すことができる。そのような粘り強さが、今年のチームの強みだと思っています」一人の調子に左右されるのではなく、仲間同士で支え合い、最後までチームとして戦い抜く。
まずは佐賀県大会で3位以内に入り、九州大会へ。そして、その先にある九州大会優勝へ。
「7人全員で九州大会に行く」という目標を胸に、武雄高校弓道部は一射一射に集中して新人戦へ挑む。


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