【頂点に最も近かった者たち】新人戦準優勝 嬉野高校 女子ソフトテニス部 阿辺未羽選手 #2

あと一歩だった。
新人戦決勝、「ゲームセット。」コートに響いた終了の声。その瞬間、主将・阿辺未羽の胸に込み上げたのは、「負けてしまった」という現実だった。
頂点に最も近かったからこそ残った悔しさ。その敗北は、嬉野高校ソフトテニス部を確実に変えた。
かちスポでは、新人戦で届かなかった頂点への一歩を追い求める嬉野高校へ取材を行った。取材したのは、主将の阿辺選手と副主将の杉原の選手。
第1、2弾では、主将の阿辺未羽選手へのインタビューを掲載する。
第2弾:自分たちはやってきた

写真左: 阿辺選手 右:杉原選手
――2位から始まった挑戦
新人戦2位。
結果以上に重かったのは、チームの状態だった。
「本当にいろいろありました」
先生からは
「まとまりがない」
「同じ方向を向けていない」
厳しい言葉を受けた。
何度も話し合いを重ねた。
時には感情がぶつかることもあった。
それでも、逃げなかった。
円陣から変わった景色
転機は、全員でコートに集まり円陣を組んだ日。
「頑張ろう」
その一言から、練習への姿勢が変わった。
「“絶対に選抜に行く”っていう空気ができていました」
2位通過は一つも負けられない。
プレッシャーは大きい。
「正直、落ち込みそうにもなりました」
それでも、全員が同じ覚悟を持てていた。
写真左: 阿辺選手 右:杉原選手
楽しめた理由
九州新人本番。
「自分は、そこまで緊張はなかったです。ガンガン攻めようと思っていました」
守りに入らない。
自分たちらしく戦う。
そして何より支えになったのは――
「どのチームよりも濃い練習をしてきた自信」
“負けるかもしれない”ではなく、
“やってきた”という確信。
それが、試合を“楽しい”と感じさせた。
全国選抜へ
目標はベスト8。
「簡単なミスをしないこと。
決めるべきボールを、決め切ること」
最後の詰め。
そこを徹底できるかどうかが、全国との差だと感じている。
2年生にとって、これからの試合はすべて最後。
この8人で戦えるのも、全国選抜が最後。
「仲間がいることを当たり前だと思わない」
準優勝。
頂点に最も近かったからこそ、悔しさは深い。
あの日の一歩を、次こそ越えるために。
感謝を胸に、最後の舞台へ挑む。
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