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【インターハイ特集】真正面から、全国へ 佐賀清和高校女子バスケ部を導く貞松大監督の哲学

配信:
2026/7/26 8:30:00
取材:
2026/7/23 5:00:00
【インターハイ特集】真正面から、全国へ 佐賀清和高校女子バスケ部を導く貞松大監督の哲学
全国高校選抜大会佐賀清和高校バスケットボール

県高校総体では激闘を制し、インターハイ出場を決めた佐賀清和高校女子バスケットボール部。九州大会でもベスト4入りを果たし、全国の舞台へ向けて準備を進めている。
今回かちスポでは3年ぶりにインターハイへと駒を進めた佐賀清和高校の濟木主将と貞松監督にインタビューを実施。

第2弾ではチームを率いる貞松大監督へのインタビューを掲載。
見えてきたのは、ディフェンスを軸としたチーム哲学と、一人ひとりに向き合う指導者としての姿だった。

「佐賀清和のバスケ」

6月の総体で県制覇を果たし、九州大会でもベスト4という結果を残した佐賀清和高校。その手応えについて貞松監督は、「自分たちがやってきたことが形になった」と振り返る。

佐賀清和高校の中心にあるのはディフェンスだ。
佐賀清和高校は決してサイズに恵まれたチームではない。留学生など大型選手を擁する相手と対戦すれば、高さで劣る場面も少なくない。そのため、ボールがインサイドに入ってから運動量で勝負する守備を長く磨いてきた。

貞松監督は「長い時間をかけて地道にやってきたことが、やっと少しずつ出てきた」と手応えを口にする。

そして、そのディフェンスには明確な考え方がある。

「60点で勝とうが80点で勝とうが100点で勝とうが同じ。私たちは相手の得点を抑えることにこだわっています。守り続ければ、どこかで自分たちの流れが来る。その結果として得点につながればいいという考えです」

目指すのは、点を取り合うバスケットではない。守り続けることで試合の流れを引き寄せ、自分たちのリズムをつくる。どれだけ得点を重ねるかではなく、どれだけ少ない失点で試合を終えられるか。その積み重ねこそが、佐賀清和のバスケットの土台となっている。

一人ひとりと向き合うチームづくり 

チームづくりの土台は変わらない。一方で、選手たちとの向き合い方についてはこう語った。

「学年ごとにどうこうというのは、あまりありません。ただ、学年が入れ替わればチームの雰囲気や役割は変わります」

その上で、それぞれの学年の特徴についてこう続けた。

「全国経験を持つ3年生がいる一方で、2年生にはチームを盛り上げる活力があり、1年生にはこれから色が出てくる段階ならではの可能性があると思います」

選手それぞれが置かれている状況、そしてその変化を見つめながら、一人ひとりと丁寧に向き合うことが、今のチームづくりにつながっている。


「考えすぎず、シンプルに」

インターハイを前にした今、貞松監督が意識しているのはシンプルさだ。

九州大会を振り返れば、修正点も課題も数え切れないほどある。それでも新しいことを次々に加える考えはない。
むしろ「余計なことを削ぎ落として、本当にやるべきことに集中する」ことを大切にしている。
その理由の一つが選手たちの真面目さにある。何かを伝えれば、全員が一生懸命に取り組もうとする。だからこそ指導者側が情報を増やしすぎると、かえって本来の良さを失ってしまうという。

困難に直面した時も同じだという。
貞松監督は「障害物があったら、避けるんじゃなくて、どかす」という考え方のもと、遠回りするのではなく、「まず向き合う」ことを大切にしているという。接戦を勝ち切ってきた今季の戦いぶりにも、その姿勢は表れている。

総体決勝では最後までもつれる激戦となったが、「負けたくない気持ちと勝ちたい意地」が選手たちを支えた。複雑に考えるのではなく、目の前のプレーに全力を注ぐ。その積み重ねが勝利につながった。


選手たちの成長が原動力

今季の佐賀清和高校を象徴する場面として、貞松監督が挙げたのが総体でのキャプテン・濟木選手の活躍だった。
総体前に捻挫を負い、シュートも思うように入らない苦しい時期を過ごした。それでも練習後に残ってシューティングを続け、誰よりも努力を重ねてきた。
そうした姿を近くで見ていたからこそ総体の最終戦という大事な場面で決まった一本は特別な意味を持った。

貞松監督は、一本一本のシュートに選手の思いが宿っているように感じたという。「努力は実るんだなと思った」という言葉には、選手たちの成長を見守ってきた指導者としての実感がにじんでいた。


再び、全国へ。

インターハイでの目標について、貞松監督は「1回勝つのはミッション、2回勝つのは目標」と話す。その先には、3回戦でシード校に挑戦したいという思いもある。
ただ、今回の全国大会を単なる結果の場とは考えていない。全国の舞台でしか得られない経験があり、その経験が今後のウインターカップにつながっていく。だからこそ相手を意識する以上に、「いかに自分たちのバスケットボールを遂行できるか」を重視している。

苦しい時に遠回りするのではなく、真正面から向き合う。貞松監督が選手たちに伝え続けてきた姿勢だ。
その積み重ねが県王者という結果につながった。
次なる舞台は全国。
佐賀清和らしいバスケットを胸に、貞松監督率いる佐賀清和バスケ部は全国の舞台へ挑む。

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株式会社WIDE -

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