高校スポーツの新シーズン開幕を告げる新人大会（SSPフレッシュシリーズ）。9月20日・21日の2日間にわたり、SAGAスタジアムで第58回佐賀県高等学校新人陸上競技大会が開催され、大会2日目の21日には女子走り幅跳びが行われた。女子走り幅跳び決勝には14名が挑戦。佐賀北高校の音成優里選手が3本目で5m50（追い風+3.4）をマークし、見事優勝を飾った。 かちスポでは、優勝した音成選手にインタビューを行いました。 佐賀北高校 音成優里選手 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/648faffd0cca48d5bc51473e34676dda/%E8%B5%B0%E3%82%8A%E5%B9%85%E8%B7%B3%E3%81%B3%E5%84%AA%E5%8B%9D%E8%80%85.JPG" alt=""> ―― まず、優勝した率直な気持ちをお願いします。 去年の新人戦は思うような結果を残せず悔しい思いをしました。その経験があったからこそ、今年は絶対に頑張ろうという気持ちで練習に取り組んできました。だからこそ、今回優勝できて安心しています。 ―― 今日の振り返りをお願いします。良かった点や少し悪かった点は？ まずは“三本以内でしっかり決める”という目標を持って臨んで、それができたのは大きな収穫でした。ただ、そこから先の記録が思うように伸びなかったので、その点はまだ課題が残るなと感じています。 ―― この優勝を誰に伝えたいですか？ 1番に伝えたいのはお母さんです。日頃から支えてくれて、もちろん家族みんなにも感謝の気持ちがあります。 ―― 新人戦まで頑張ってきたことは何ですか？ とにかく走力を上げることに力を入れました。 ―― 次は九州大会ですが、その目標を教えてください。 九州大会では優勝争いにしっかり食い込みたいです。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/7e02552ceab944098a17792a92e97f02/%E9%A3%9B%E3%82%93%E3%81%A7%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%81%93%E3%82%8D.JPG" alt=""> --- 第58回佐賀県高等学校新人陸上競技大会　 〈女子走り幅跳び　決勝〉 1位　音成優里（佐賀北）5ｍ50/+3.4 2位　鶴田卯月（佐賀北）5ｍ38/+2.1 3位　堤千夏　　（清和）　5ｍ10/+2.0

高校スポーツの新シーズン開幕を告げる新人大会（SSPフレッシュシリーズ）。9月21日、SAGAスタジアムで第５８回佐賀県高等学校新人陸上競技大会が開催された。女子走り幅跳び決勝には14名が挑戦。佐賀北高校の音成優里選手が三本目で5m50（追い風+3.4）をマークし、見事優勝を飾った。試合序盤から安定した跳躍を重ね、その後も力強さを見せながら堂々の頂点に

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【2025 SSPフレッシュシリーズ ・陸上】佐賀県新人大会 優勝インタビュー 女子走り幅跳び 音成優里選手

新人大会

佐賀北高校陸上部（女子）は今年５月に開催された高校総体で女子総合得点、女子トラック得点、女子フィールド得点、女子混成得点の4部門において１位を獲得し他を寄せ付けない結果を収めた。 佐賀北高校陸上部(女子)の注目は、総体の100ｍ、4×100ｍリレーで優勝した手島菜々子選手と走り幅跳び、三段跳びで上位入賞を収めた音成優里選手にSSPフレッシュシリーズにかける思いと今後の目標についてインタビューを行った。 <h2 id="h04fd653fe8">音成優里選手</h2> <h3 id="h83fae6135d">ーー走り幅跳びで見せたい助走の進化</h3>SSPフレッシュシリーズでは走り幅跳びと三段跳びに出場する音成選手。特に注目してほしいのは走り幅跳びだという。 「前半シーズンから助走を見直してきました。そこを見てもらえたら嬉しいです。」と語るように、走りの流れから跳躍につなげる部分に自信をのぞかせた。 <h3 id="h4c29c599f0">ーー夏に鍛えた走力を武器に</h3>夏休みの間は走力を重点的に鍛え、基礎を固めてきた音成選手。普段の練習では股関節の可動域を広げるためにハードルドリルを繰り返し、フォーム改善にも力を注いできた。 「その成果を大会で発揮したいです。」と静かに闘志を燃やす。 <h3 id="h25f039c241">ーー二冠と自己ベスト更新へ</h3>「走り幅跳びと三段跳び、どちらも優勝して自己ベストを更新したいです！」と力強い目標を掲げる。さらに視線の先には総体、そして北九州大会・インターハイの舞台がある。 「北九州大会で6位以内に入り、インターハイでも入賞を狙います。」 最後に応援してくださる方々への想いを問うと、 「前半シーズンは悔しい結果が続いたので、この大会では結果を出して恩返しをしたいです。」と感謝を込めた。 <h2 id="h1756b7ab5a">手島菜々子選手</h2> <h3 id="h772482be04">ーー100mで見せたい“後半の伸び”</h3>出場種目は100mと4×100mリレー。特に100mに注目してほしいと語る手島選手は、自身の強みをこう話す。 「後半の伸びに注目してください。」 <h3 id="he58e7bb312">ーー課題のスタート、そして新チームの連携</h3>100mではスタートを課題として練習を重ねてきた。リレーに関しては新チームとなり不安もあったが、日々の練習で連携を磨いてきた。 「メンバーが変わっても息を合わせられるように意識しています。」 <h3 id="he057b40a17">ーー自己ベスト更新とリレーの挑戦</h3>「100mでは自己ベストを更新して優勝します。リレーでは47秒台を目指して全員で頑張ります！」と力強い言葉。 総体ではすでに優勝を経験しているが、次の目標はさらに高い。 「11秒台を出して総体連覇、北九州大会突破、そしてインターハイ出場を目指します。」 最後に応援してくれる人々へは、 「支えてくださる皆さんに恩返しできるような結果を残したいです。」と笑顔を見せた。 陸上競技のSSPフレッシュシリーズは9月20日（土）〜21日（日）にSAGAスタジアムで開催される。

佐賀北高校陸上部（女子）は今年５月に開催された高校総体で女子総合得点、女子トラック得点、女子フィールド得点、女子混成得点の4部門において１位を獲得し他を寄せ付けない結果を収めた。
佐賀北高校陸上部(女子)の注目は、総体の100ｍ、4×100ｍリレーで優勝された手島菜々子選手と走り幅跳び、三段跳びで上位入賞を収めた音成優里選手にSSPフレッシュシリーズにかける思いと今後の目標についてインタビューを行い、佐賀北高校男女両キャプテンにもインタビューを行った。

北原誠大

【佐賀 新人戦 2025】「自分を超える挑戦」ーー佐賀北高校 陸上部 音成選手、手島選手

SSPフレッシュシリーズ関連の記事特集です

SSPフレッシュシリーズ

夏の甲子園で佐賀県代表として戦った佐賀北高校。宮崎淳多主将が地元の唐津市に甲子園出場を報告しました。 8月5日から行われ、23日決勝が行われる予定の夏の甲子園。 佐賀県代表の佐賀北高校は、初戦で栃木代表の青藍泰斗に勝利し、2回戦で大分代表の明豊と対戦。 宮崎主将のタイムリーヒットもあったものの、1対6で敗れました。 21日、唐津市役所を訪れた宮崎主将は「今まで経験したことがない場所で、特別感があった」と振り返り、甲子園の土を峰市長に手渡しました。 【佐賀北高校 宮崎淳多主将】 「佐賀北のみんなと甲子園に行けたっていうのは本当に人生の財産になりました。貴重な体験をさせていただいたので、このような経験を自分は大学に進学して野球をやりたいと思っているので大学で生かして高みを目指してやっていきたいと思います。」 宮崎主将は、小学校1年生から佐賀北高校に進学するまで唐津市で野球を続けていて、「唐津の代表として甲子園に行けたのは本当に良かった」と話していました。

夏の甲子園で佐賀県代表として戦った佐賀北高校。宮崎淳多主将が地元の唐津市に甲子園出場を報告しました。

株式会社サガテレビ

野球

「人生の財産になった」佐賀北・宮崎主将が地元唐津市に甲子園出場報告

サガテレビにて放送をしたスポーツ関連ニュースのアーカイブです。

SAGATVニュース

8月15日（金）、阪神甲子園球場にて第１０７回全国高等学校野球選手権が開催され、佐賀県代表として佐賀北高校が出場している。 2回戦は大分県代表の明豊高校との九州対決となった。佐賀北は明豊と熱戦を展開するも、あと一本が出ず。九州勢同士の対決は明豊に軍配が上がった。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/41170e7a15ee4cea990619667a9a8079/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88%202025-08-15%2018.04.20.png" alt="">

8月15日（金）、阪神甲子園球場にて第１０７回全国高等学校野球選手権が開催され、佐賀県代表として佐賀北高校が出場している。
２回戦は大分県代表の明豊高校と対戦した。



【2025 野球 甲子園 速報】8月15日(金) ２回戦　佐賀北（佐賀）vs明豊（大分）

令和６年度全国高等学校総合体育大会（北部九州総体）　7/21～8/20開催

高校総体

8月9日（土）、阪神甲子園球場にて第１０７回全国高等学校野球選手権が開催され、佐賀県代表として佐賀北高校が出場している。 一回戦は栃木県代表の青藍泰斗高校と対戦し、5 - 4で接戦を制し、甲子園優勝した2007年以来の初戦突破を果たした。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/862c1cde5b274d63a0f15594afa05bbc/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88%202025-08-09%2019.08.29.png" alt="">

8月9日（土）、阪神甲子園球場にて第１０７回全国高等学校野球選手権が開催され、佐賀県代表として佐賀北高校が出場している。
一回戦は栃木県代表の青藍泰斗高校と対戦した。



【2025 野球 甲子園 速報】8月9日(土) 一回戦　佐賀北（佐賀）vs青藍泰斗（栃木）

夏の甲子園大会で全国制覇を果たした2007年以来の1勝を目標に掲げる佐賀北。9日の初戦を前に2時間練習に汗を流しました。 【吉冨綾花】 「いよいよ9日初戦を迎える佐賀北高校。今日は雨が降る中、相手投手を想定したバッティング練習など、最終調整しています」 佐賀北の選手たちは8日兵庫県西宮市のグラウンドで午後1時から練習を始めました。選手たちは、実戦形式の守備練習や、相手ピッチャーを想定したバッティング練習など2時間ほど汗を流しました。 【稲富理人投手】 「きのうは40球くらい投げた。きのうは指先の感覚とかもよかった。まず初回の立ち上がりをゼロで抑えて、そこそこ要所要所あげながらゼロで抑えていきたい」 【宮崎淳多主将】 「今までで一番って言っていいくらい結構いい雰囲気でやれていると思うので。佐賀大会でやってきた『守り勝つ野球』が体現できれば勝てる試合になると思う。9日もいつも通りやっていけたら」 【本村祥次監督】 「1番から4番まで左バッター続くので、相手チーム投手の永井君にコンタクトできるか、下位打線の右バッターがいかにチャンスを作って上位に回せるかをポイントになる。甲子園で野球できる喜びですね、幸せといったことも感じながらいつもやっているグラウンドと思って楽しんでやってほしい」 佐賀北は9日の第3試合で栃木県代表の青藍泰斗と対戦します。

夏の甲子園大会で全国制覇を果たした2007年以来の1勝を目標に掲げる佐賀北。9日の初戦を前に2時間練習に汗を流しました。

佐賀北前日練習！『守り勝つ野球』で2007年以来の1勝を目標に

夏の全国高校野球が5日開幕し、初めて夕方に開会式が行われました。佐賀県から出場する佐賀北高校は、今週土曜日に初戦を迎えます。 5日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開会式が行われ、去年の優勝校・京都国際を先頭に49の代表校が堂々と入場行進しました。 佐賀県からは、佐賀北が出場。 6年ぶり6度目の甲子園に挑みます。 佐賀北は、佐賀大会で防御率0.66のエース・稲富が抑え、後ろにつないで確実に点を取る野球が持ち味。 「がばい旋風」で全国制覇を果たした、2007年に生まれた3年生が主力です。 佐賀北の初戦の相手は栃木県代表の青藍泰斗。 35年ぶり2度目の出場です。 佐賀北は大会5日目、8月9日に登場。午後4時15分から試合開始の予定です。

夏の全国高校野球が5日開幕し、初めて夕方に開会式が行われました。佐賀県から出場する佐賀北高校は、今週土曜日に初戦を迎えます。

甲子園開会式　初の“夕方”スタート 佐賀北は9日に 栃木・青藍泰斗と初戦

2007年、佐賀北高校が甲子園で見せた“がばい旋風”は、今も多くの人の記憶に残る熱い夏だった。あれから18年、その年に生まれた新たな世代が、ふたたび佐賀北の名を全国に届けようとしている。 今年の主将・宮﨑淳多選手もまた、あの夏の記憶を受け継ぐ一人だ。しかし彼の視線は過去ではなく、今をともに戦う仲間と、目の前の甲子園に向いている。 佐賀北 宮﨑淳多主将 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/cb2c406931f24ffc85264d8d93b772bb/IMG_6515.JPG" alt=""> <h4 id="h06fa98da00">ーーー休息を経て、もう気持ちは甲子園へ</h4>県大会優勝から一週間。少しのオフを挟んで、宮﨑主将はすでに次なる目標に向かっている。 「二日間オフがあったので、そこで体をしっかり休めることができました。病院に行ってメンテナンスをしたり、自分の好きなことをしてリラックスできたのも良かったです。もう今は、甲子園に向けてひたすらやるだけ、という気持ちです。」 <h4 id="h9b92b8f020">ーーー秋好の一打が、チームに流れを変えた</h4>印象的だった試合は。と問うと、宮﨑主将は準決勝の鳥栖高校戦を挙げた。 「初回に２点を先制されて、なかなか追いつけないままでした。でも六回に、代打の秋好が同点タイムリーを打ってくれて。あの一打が本当に大きかったですし、彼のおかげで今のチームの雰囲気があると思います。」 1本のタイムリーが、チームの空気を変え、勢いを呼び込んだ。キャプテンとして、それを誰よりも強く感じていた。 <h4 id="h2268b84930">ーーー役割を全うする“佐賀北の野球”</h4>バントや堅実な守備を武器に勝ち抜く“佐賀北らしい野球”は、今大会でも健在だった。 「送るところはしっかり送って、打つところでは打つ。チーム全体が一人ひとりの役割をちゃんと果たせた大会だったと思います。」 甲子園の舞台でも、そのスタイルは貫くつもりだという。 「自分たちの野球を信じて、いつも通りで臨みたいです。」 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/cbd7214350b5472cb5fbb74a834a2bcc/DSC01833.JPG" alt=""> <h4 id="h96ab2d4972">ーーー「いつも通り」を支えるキャプテンの声</h4>初めての甲子園に臨む仲間たちを、主将としてどう支えていくのか。宮﨑選手の答えは、驚くほど冷静で、頼もしさに満ちていた。 「みんな甲子園は初めてだと思うので、どうしても浮き足立ちやすい。でも、そこを自分がしっかり声をかけて、落ち着いてプレーできるように。キャプテンとして、いつも通りの雰囲気を作っていきたいです。」 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/ec027a1749dd453d94638964d3ab9f07/DSC01835.JPG" alt=""> <h4 id="hb44a57aa55">ーーー“がばい旋風”を知る世代として</h4>奇しくも今の3年生は、2007年、佐賀北が全国制覇を果たした年に生まれた世代。その縁をどう捉えているのか、宮﨑主将はこう語る。 「話としては聞いたことがありますし、もちろん意識もしています。でも、それに縛られると自分たちの本領が出せないと思うんです。だから僕らは“また新しい風を起こそう”という気持ちで戦います。」 <h4 id="he99a69f471">ーーー楽しむ気持ちと、全力のプレーで魅せる</h4>聖地・甲子園。緊張の場でもあるが、宮﨑主将の胸には“楽しみ”の方が大きいという。 「はい、やっぱり楽しみな気持ちのほうが強いです。全員で全力疾走を欠かさずに、見ている人から応援されるようなプレーをしたい。そのうえで勝ち上がっていければ、最高ですね。」 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/e3788606d80c4344aabb7422a082651e/DSC01885.JPG" alt=""> 佐賀北の象徴・“がばい旋風”。それは過去の物語ではない。 あの夏を原点に、今を生きる選手たちが、自分たちの風を新たに巻き起こそうとしている。 宮崎淳多が真ん中にいる限り、このチームは決してブレない。 “自分たちらしく”戦う佐賀北の姿が、またひとつ甲子園に刻まれる。

「新しい風を自分たちで」佐賀北高校主将・宮崎淳多、仲間と挑む甲子園への道
2007年、佐賀北高校が甲子園で見せた“がばい旋風”は、今も多くの人の記憶に残る熱い夏だった。あれから18年、その年に生まれた新たな世代が、ふたたび佐賀北の名を全国に届けようとしている。
今年の主将・宮﨑淳多選手もまた、あの夏の記憶を受け継ぐ一人だ。しかし彼の視線は過去ではなく、今をともに戦う仲間と、目の前の甲子園に向いている。


永石恒陽

【2025全国高校野球 直前特別取材】「新しい風を自分たちで」宮﨑淳多、仲間と挑む甲子園への道

佐賀北高校・本村祥次監督、母校を率いてふたたび聖地へ ー「がばい旋風」の記憶とともにー 2007年夏、全国の高校野球ファンに鮮烈な印象を残した“がばい旋風”。その立役者・佐賀北高校が、再び夏の甲子園へと帰ってくる。チームを率いるのは、2012年に自身も佐賀北の一員として聖地の土を踏んだ本村祥次監督。母校を指揮する立場で、ついに掴んだ甲子園の切符。指導者として歩んだ6年間の集大成に、今どんな思いを抱いているのか。 佐賀北高校 本村祥次監督 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/89e55ff99dfa4c79bc7312936094e163/DSC01846.JPG" alt=""> <h4 id="ha5384a0200">ーーー「本当に行くんだ」と実感する日々</h4>県大会優勝から約1週間。本村監督は、周囲の反響の大きさに驚かされながらも、着実に甲子園への準備を進めている。 「いろんなところで“おめでとう”と言っていただけるので、ようやく実感が湧いてきました。ただ、選手も私自身も、すでに気持ちは甲子園に向かっています。今はその舞台で戦うために、一つひとつ練習に集中している段階です。」 <h4 id="hba06ebf20c">ーーー選手では見えなかった“甲子園の壁”</h4>2012年の現役時代、自身も佐賀北の一員として甲子園に出場した。その経験が、監督となった今、また別の角度で胸に迫っているという。 「選手としては３年間で３回のチャンス。でも監督としては今回が５度目の挑戦で、ようやくその扉が開いた。選手の頃には気づかなかった、甲子園の難しさや重みを監督になってから実感するようになりました。」 数々の敗戦と成長を繰り返し、ようやく掴んだこの夏。そこには、積み重ねてきた歳月の重みがある。 <h4 id="h342dc1076e">ーーー「チャレンジャーである自覚」</h4>全国の舞台に挑むうえで、選手たちに一番伝えたいことは「チャレンジャーである自覚」だという。 「甲子園では、シードも関係ないし、うちは全国的に見ても強いとは言えない。だからこそ、挑戦者の気持ちで立ち向かおうと。佐賀大会ではプレッシャーもあったけど、甲子園では“自分たちより強い相手と戦う”という姿勢が何より大切です。」 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/06031eb412274aeb9b003d1e35fb9450/DSC01944.JPG" alt=""> 加えて、本村監督が強調するのが“平常心”。 「甲子園の雰囲気は独特なので、いかに浮き足立たず、いつも通りのプレーができるか。それを普段から意識しようと話してきました。」 <h4 id="hc6de88c5e0">ーーー自分たちで考え、動くチームに</h4>練習再開後のグラウンドでは、選手たちの目の色が変わってきたという。 「甲子園のピッチャーやバッターに通用するようにという意識で、スピード感のある練習に取り組んでいます。“もっとレベルを上げたい”という思いが行動に表れているし、そこがこのチームの良さでもあります。」 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/9313b3e9669149cb8401a150ab082837/DSC01840.JPG" alt=""> 本村監督が就任当初から掲げてきたのは、“考える野球”だ。 「どんな場面でも、選手が自分の頭で考えて動けるようにしたい。そのために私も指示は出すけれど、それを受けて自分たちで実行できることが大事。状況は一球ごとに変わる。だからこそ、常に頭を働かせるチームでありたいんです。」 <h4 id="h0ecc39a5fb">ーーー鳥栖戦の逆転が生んだ自信</h4>今大会のターニングポイントを尋ねると、準決勝の鳥栖高校戦が真っ先に挙がった。 「今大会で初めてリードを許す展開でした。でもそこでしっかり逆転して勝てた。あの試合が、選手たちにとって大きな自信になったと思います。」 その“自信”こそ、全国の強豪に挑む上での武器となる。 <h4 id="hd5caf02e24">ーーー“がばい世代”に託す、もう一つの物語</h4>今の3年生たちは、奇しくも2007年──佐賀北が全国制覇を果たした年に生まれた世代だ。彼らが今、甲子園への切符を手にしたことに不思議な縁を感じている。 「選手たちは案外意識していないのですが、いざ振り返ってみると甲子園の切符を今の世代が掴めたというところには何か縁を感じますね。」 <h4 id="ha668e53f0f">ーーー「まずは一勝」喜びの輪をもう一度</h4>目指すのはもちろん勝利だが、本村監督はその先にある“感謝”と“喜び”を見据えている。 「せっかく甲子園という舞台に立てるのだから、まずはその場を思いきり楽しむこと。そして野球ができることへの感謝を持って戦ってほしい。まずは一勝。その瞬間、選手たちが心から笑っている姿を見たいですね。」 あの夏、佐賀北は“がばい旋風”と共に全国を席巻した。 今度は、自分たちで考え、行動し、掴み取ったチケットを手に、ふたたび聖地へ。 再び吹き荒れるか、あの風の再来──。佐賀北高校、2025年の夏が、幕を開ける。

佐賀北高校・本村祥次監督、母校を率いてふたたび聖地へ
ー「がばい旋風」の記憶とともにー
2007年夏、全国の高校野球ファンに鮮烈な印象を残した“がばい旋風”。その立役者・佐賀北高校が、再び夏の甲子園へと帰ってくる。チームを率いるのは、2012年に自身も佐賀北の一員として聖地の土を踏んだ本村祥次監督。母校を指揮する立場で、ついに掴んだ甲子園の切符。指導者として歩んだ6年間の集大成に、今どんな思いを抱いているのか。

【2025全国高校野球 直前特別取材】佐賀北高校・本村祥次監督、母校を率いてふたたび聖地へ

2007年の全国制覇から18年。同じユニフォームに袖を通した選手たちが、ふたたび甲子園の舞台に立つ。チームの中心としてマウンドを守り続けたエース。そして、裏方として勝利を支え続けたマネージャー。 聖地を目指し、ひたむきに走り抜けた夏。その裏側にあったそれぞれの覚悟と、佐賀北への想いとは――。 佐賀北 稲富理人投手 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/6569fba165b241ed8d8350e1c8a74a7a/DSC01862.JPG" alt=""> <h4 id="hca781c6048">ーーー「気持ちで投げ切った決勝戦」魂を込めた150球の先に</h4>今大会、準々決勝から決勝まで、ほぼすべてのイニングを一人で投げ抜いた稲富投手。 「1イニングを除いて自分がすべて投げて、勝利に繋がったことは良かったと思います。決勝戦の5回、ツーアウト一・三塁の場面で三振を取れたときは、手応えを感じました。」 特に決勝戦は炎天下の中、150球を超える熱投となった。 「暑さも厳しかったし、球場全体にすごく多くの方がいて、応援が後押しになりました。きつかったですけど、北高の皆さんの声援を受けて“頑張ろう”と思えた。最後は気持ちで投げてましたが、その中でも冷静さは保てていたと思います。」 <h4 id="h786889ee10">ーーー“がばい”の継承、そして自分たちの色</h4>稲富投手もまた、“がばい旋風”の起きた2007年に生まれた選手のひとりだ。その“縁”をどう感じているのか。 「やっぱり縁を感じます。先輩たちの記録や話題もよく出てきますし。でもまずは、自分たちの野球をやること。“県立高校らしく、北校らしく”を大切にしたいです。」 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/3efbed16abbe4be2a1865a2ba44697d2/DSC01948.JPG" alt=""> 彼の言う“北校らしさ”とは、具体的にこうだ。 「チーム目標として掲げているのが“元気はつらつ・全力疾走”。状況がどうであっても、元気よく、細かいところも手を抜かずに徹底する。それが佐賀北の野球です。」 <h4 id="h9f8b6a6011">ーーー甲子園は、ワクワクが勝る舞台</h4>夢の舞台・甲子園への思いを問うと、稲富投手の顔には笑みが浮かんだ。 「緊張よりもワクワクの方が大きいです。甲子園で“校歌を歌う”という目標に向けて、自分がチームを勝たせるピッチングをしたい。それが一番の意気込みです。」 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/74c797d5e7e246538007ce3b8afc205d/DSC01900.JPG" alt=""> 佐賀北 渡邊歩果マネージャー <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/84a8f2569a7f4afbb5548a85074d0cf7/DSC01919.JPG" alt=""> <h4 id="h3d99c738df">ーーー双子で同じチームに</h4>チームの支えとして欠かせないのがマネージャーの存在。渡邊歩果さんがマネージャーになった理由は、 「双子で、もう一人が選手として野球部に入っていて。“一緒に入ろうよ”と誘われて、マネージャーになることを決めました。」 <h4 id="h5a0458f820">ーーー「“ありがとう”が一番のやりがい」</h4>グラウンドでは裏方として、選手と同じ温度で戦う彼女。やりがいについてはこう語る。 「水分を作ったり、細かい準備をする中で、選手たちが“ありがとう”って言ってくれる。その言葉が何よりも嬉しいし、やってよかったなって思います。」 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/7a5e449c5ead442c8fc8b71e748c3350/DSC01894.JPG" alt=""> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/3992c37cb04d402c9e7398a26c02c636/DSC01915.JPG" alt=""> <h4 id="hf4658593a4">ーーー支える側として、勝利の一員に</h4>甲子園という特別な舞台に向けて、マネージャーとして意識していることも明確だ。 「試合のときベンチに入るので、選手たちの緊張を少しでも和らげられるように、精一杯声を出していこうと思っています。私自身もチームの一員として勝利に関われるように頑張ります。」<h4 id="hcf83e1357e"> </h4><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/450e8e3e72114ba18f09c0a2e38968f4/DSC01869.JPG" alt=""> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/f7377513d99e4f73afd4d9c9f6d1c535/DSC01872.JPG" alt=""> 勝ち方も、野球の在り方も、彼ら自身が決めていく。 佐賀北の象徴・“がばい旋風”。それは過去の物語ではない。 あの夏を原点に、今を生きる選手たちが、自分たちの風を新たに巻き起こそうとしている。 佐賀北高校の2025年の夏は、もうすぐ甲子園で幕を開ける。

2007年の全国制覇から18年。同じユニフォームに袖を通した選手たちが、ふたたび甲子園の舞台に立つ。チームの中心としてマウンドを守り続けたエース。そして、裏方として勝利を支え続けたマネージャー。
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