<p>いよいよ、高校生たちの熱き夏が始まる――。<br><br>各競技の頂点を懸けた高校総体が、今年も幕を開ける。これまで積み重ねてきた努力、仲間との絆、そして競技に懸ける思いを胸に、多くの選手たちが最後の舞台に挑もうとしている。<br><br>佐賀県の強豪・神埼清明高校女子ハンドボール部が、全国の舞台を目指し日々練習に取り組んでいる。そのチームの指揮をとるのは顧問・貞島早苗先生。先生が語ったチームの姿と総体への想いとは。<br></p><h4 id="ha2ecda6efe">ーー波があるけど、その分の爆発力。</h4><p>神埼清明女子ハンドボール部を指導している顧問・貞島早苗先生。現在のチームについて、こんなふうに評する。<br>「良い時は本当に良い。でも、突然ガクッと落ちることもある。読めないチームですね。けれど、その“波”の大きさも、このチームの面白さでもあり爆発力かなと。いわゆる、盛り上がりなど流れを変えるキーマンがあまりいない、3年生はおとなしい雰囲気の印象。なかなかこの波の大きさは課題かなと。」<br>しかしその分、一気に爆発するときの勢いは侮れない。<br></p><h4 id="hc2361675f5">ーー守って、走って、決める——“走るハンド”の理由</h4><p>神埼清明の代名詞とも言える「走るハンドボール」は、どのように生まれたのか。<br>「ハンドボールは点を多く取るために、攻撃回数を増やす必要があります。そのためには“速く攻める”ことが一番。相手のミスや守備から生まれるチャンスを逃さず、すぐに走って得点に繋げる。それを徹底しています」<br>短距離のインターバル走を意識した練習も取り入れ、試合で走り続けるための体力作りにも余念がない。<br></p><h4 id="h463361371f">ーーキャプテン・関根梨沙の姿勢がチームの芯に</h4><p>中心選手でありキャプテンでもある関根梨沙について、先生はこう語る。<br>「性格が良く、ニコニコですね。そして、真面目。センターバックとして攻撃の起点にもなるし、指示を出す大事な役割も担っています」<br>真面目であるがゆえに、時には自分を追い込みすぎる一面もあるという。しかしそのひたむきさこそが、周囲に良い影響を与えている。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/742fdd4115754cf3ab18feb13ebf5322/AE0I7957.JPG" alt=""><br>「走る練習でも手を抜かない。そうやって姿勢で示してくれるのは、キャプテンとして頼もしい限りです」<br></p><h4 id="h17d2d22b0c">ーー試合の数をこなして、成長を引き出す</h4><p>目標は「県大会優勝、インターハイベスト16」。その実現に向け、チームが取り組んできたのが”経験値を積む”ことだった。<br>「とにかく、練習試合の数を増やしました。その中で自分たちで振り返り、次に活かす。プレッシャーの中でプレーすることの大切さ、難しさを、実感していると思います」<br>その積み重ねが、体力や判断力、そしてチームとしての強さにつながっている。<br></p><h4 id="h536ca715a2">ーー “難しいこと”ではなく、“当たり前のこと”を</h4><p>最後に、総体に向けて先生が願うのはシンプルなこと。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/235a42d827d94bf6bc4f578eea48e3dd/AE0I7951.JPG" alt=""><br>「守って、走って、ちゃんと点を取る。特別なことじゃなくて、“やるべきこと”をちゃんとやるチームになってほしい。強いチームは、難しいことをやっているんじゃないんです。“当たり前のことを当たり前にやる”——それができたとき、きっと結果はついてくると思います」<br></p><h4 id="had37141e12">ーー信じて送り出す“走るチーム”</h4><p>波があるからこそ、見ていて面白い。走るからこそ、体力も勝負も試される。貞島先生が語る神埼清明ハンドボール部は、まさに「挑戦のチーム」だ。鍛えた足で、確かな一歩を。総体の舞台に、成長の証を刻む。</p>

【2025 佐賀 総体へ向けて】「ちゃんと走って、ちゃんと守る」顧問・貞島先生が語る神埼清明の“勝ち方”

永石恒陽

株式会社WIDE

ハンドボール

神埼清明高校

ｶﾝｻﾞｷｾｲﾒｲｺｳｺｳ

none

ﾅｼ

【2025 佐賀 総体へ向けて】「ちゃんと走って、ちゃんと守る」    顧問・貞島先生が語る神埼清明の“勝ち方”

令和６年度全国高等学校総合体育大会（北部九州総体）　7/21～8/20開催

高校総体

<p>いよいよ、高校生たちの熱き夏が始まる――。<br><br>各競技の頂点を懸けた高校総体が、今年も幕を開ける。これまで積み重ねてきた努力、仲間との絆、そして競技に懸ける思いを胸に、多くの選手たちが最後の舞台に挑もうとしている。<br><br>佐賀県の強豪・神埼清明高校女子ハンドボール部が、全国の舞台を目指し日々練習に取り組んでいる。そのチームを引っ張るのが、キャプテン・関根梨沙さん。チームを引っ張ってきた彼女が、目前に迫った高校総体に向けて語ったのは、チームの進化と覚悟。<br></p><h4 id="hea36e8854a">ーー敗戦から生まれた、今年の目標</h4><p>「昨年のインターハイでの惨敗をきっかけに、すぐに“来年こそ”という目標を立てました。シュート力もこの1年で上がってきました。私たちならいける。そう信じて、練習を重ねています。」<br>チームが掲げるのは、総体優勝。そしてインターハイベスト16。昨年の悔しさが、目標を具体的に、そして強くした。<br></p><h4 id="h9a1aa97b87">ーー武器は“走る”ハンドボール</h4><p>神埼清明のスタイルは、守備から速攻への切り替えで相手を崩す「走る」ハンドボール。<br>「守って、走って、決める。ディフェンスから得点に繋げるのが、私たちの戦い方です」<br>運動量とチーム力を武器に、速さで勝負する。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/5b567bea037f4e2c9fb8733e3092d362/AE0I7931.JPG" alt=""><br></p><h4 id="hc53476394a">ーー清和にだけは負けられない</h4><p>新人戦では23-9で清和高校に快勝。選抜大会では1点差で勝利するなど接戦を制した。<br>「前の代から清和とは競る試合が多かったので、“絶対に負けられない”という思いが強かったです」<br>ライバルを越えた今、さらなる高みを見据えている。<br></p><h4 id="h3a7f52bd19">ーー全国経験で変わった“意識”</h4><p>全国レベルの試合を経て、チームの中に変化があった。<br>「その後の合宿などもあり、ハンドボールに触れる機会が増えて、みんなが“より情熱を持ってプレーする”ようになった。意識の面での成長を感じます」<br>経験が、自信と知性を育てた。<br></p><h4 id="hf6fbf6316b">ーー支え合いでつくるチーム</h4><p>キャプテンとしてチームをまとめる中で、感じたのは「支えの大きさ」。<br>「周りに恵まれているなと実感します。親もそうですしチームメイトも。特に、副キャプテンの堀田や副々キャプテンの阪が、常に自分を助けてくれていて本当にありがたい。」<br>関根の言葉には、感謝と信頼があふれている。<br></p><h4 id="h49face16a7"> MVPを目指して――個人の覚悟</h4><p>総体に向けて、関根は自身の挑戦も口にする。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/155b664fbfe2437ba017a27f31501592/AE0I7926.JPG" alt=""><br>「最優秀選手賞を取りたい。アシストだけじゃなく、カットインでも魅せたい。これからの1ヶ月は、自分のハンドボールの“まとめ”の期間。初心に戻って、気合いを入れ直したいです」<br></p><h4 id="hcb3591dec2">ーー進化し続ける神崎清明、全国へ</h4><p>仲間とともに走り続けてきた神埼清明女子ハンドボール部。キャプテン・関根梨沙のもと、総体という舞台でどんな輝きを見せてくれるのか。注目が集まる。</p>

【2025 佐賀 総体へ向けて】「走る」神埼清明女子ハンドボール、総体で頂点へ



<p>いよいよ、高校生たちの熱き夏が始まる――。<br>各競技の頂点を懸けた高校総体が、今年も幕を開ける。これまで積み重ねてきた努力、仲間との絆、そして競技に懸ける思いを胸に、多くの選手たちが最後の舞台に挑もうとしている。<br>佐賀県の強豪・神埼清明高校ハンドボール部が、全国の舞台を目指し日々練習に取り組んでいる。神埼清明高校ハンドボール部で、副キャプテンとしてチームを支える森田健斗（もりた・けんと）さん。キャプテンのサポートに徹し、自らも声を出し、練習に励んでいる。森田選手に最後の総体にかける思いを聞いてきた。<br></p><h4 id="h5cfd0bd130">キャプテンを支え、チームを底上げ</h4><p>「まずはキャプテンのサポートをしながら、練習中は声で盛り上げることを意識しています」。副キャプテンという立場で、森田さんは自分の役割を明確に持っている。<br>キャプテン・永尾さんとは日頃からコミュニケーションをとり、チーム全体をより良い方向へ導くことができるようにしているという。<br><br>そんな森田さんにとって、キャプテンはどんな存在なのか。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/a5cb0f94a71c409b8709e0e1deded7b0/AE0I7990.JPG" alt=""><br>「学校ではお調子者のキャラだけど、部活ではしっかりチームを見て、ディフェンスの要として引っ張ってくれます」。互いに信頼関係を築きながら、チームの中核を担っている。</p><h4 id="h26c73ad6fd"><br>自主練で技を磨き、総体へ</h4><p>目標はインターハイベスト16。そのために、森田さんは日々の練習に加え、自主練習にも力を入れてきた。「チームメイトと最低でも1時間は自主練をやるようにしています」。<br>練習量だけでなく、質も意識しながら、課題であるシュート精度の向上に取り組んでいる。<br>「シュートを外すことが多いので、総体では“全部決める”気持ちで臨みたいです」。プレーへの覚悟もにじむ。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/731e2c3da0d243408d97ec2c38e24b43/AE0I7982.JPG" alt=""></p><h4 id="hc591b50ff5"><br>最後の総体、やるべきことは明確に</h4><p>残された1か月、森田さんは「体調管理をしっかりして、練習・自主練の両方でシュート力を上げていきたい」と語る。<br>悔しさをバネに、勝利を掴む準備はすでに始まっている。<br><br>最後の夏。仲間と過ごした時間を胸に、神埼清明高校ハンドボール部の挑戦が始まる。</p>

いよいよ、高校生たちの熱き夏が始まる――。
各競技の頂点を懸けた高校総体が、今年も幕を開ける。これまで積み重ねてきた努力、仲間との絆、そして競技に懸ける思いを胸に、多くの選手たちが最後の舞台に挑もうとしている。



【2025 佐賀 総体へ向けて】「自分も、チームも、もっと上へ」総体への道　神埼清明ハンドボール部副キャプテン 森田健斗選手

<p>いよいよ、高校生たちの熱き夏が始まる――。<br>各競技の頂点を懸けた高校総体が、今年も幕を開ける。これまで積み重ねてきた努力、仲間との絆、そして競技に懸ける思いを胸に、多くの選手たちが最後の舞台に挑もうとしている。<br>佐賀県の強豪・神埼清明高校ハンドボール部が、全国の舞台を目指し日々練習に取り組んでいる。そのチームを引っ張るのが、キャプテン・永尾吏海（ながお・しゅうと）さん。堅守速攻を武器に、チームを引っ張ってきたリーダーが、目前に迫った高校総体に向けて語ったのは、「守りで勝つ」という信念と、仲間とともに歩んだ努力の積み重ねだった。</p><h4 id="h06238646a7"><br>「守り」が軸の神埼清明、目標はインターハイベスト16</h4><p>「県大会を当たり前に勝ち進み、インターハイでベスト16入りを目指す」。それが、新チーム結成当初から掲げてきた目標だという。永尾キャプテンは「うちは攻めのチームではなく、ディフェンスから流れをつかむ守りのチーム。堅実な守備から速攻で得点を狙っていきます」と語る。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/a51ee3d2f72f48648e82c820fc5d8bf6/AE0I7917.JPG" alt=""></p><h4 id="h0e543fbf65"><br>苦い経験を糧に——悔しさから始まったチーム再建</h4><p>昨年のインターハイでは、初戦敗退。新人戦では清和高校に28-35で完敗、12月の九州大会佐賀県予選では同じく清和高校に23－24と惜敗。この結果を受け、チームは大きく変わった。<br>「全国で勝てるチームを作る」。その思いを胸に、練習の質を上げ、チーム全体で再始動。さらに永尾キャプテンは、「全体練習後の自主練習をチームとして毎日欠かさず続けました」と、個人、チームとしても努力を積み重ねてきた。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/9e88d0f7f7604dbebf5668f7c66afef3/AE0I7919.JPG" alt=""></p><h4 id="h04c81c4118"><br>総体までの1か月、変化を恐れず成長を誓う</h4><p>目前に迫った高校総体。永尾さんは「キャプテンとして、声と足を使ったディフェンスでチームを引っ張りたい。自分が中心となって、みんなを鼓舞したい」と力強く語る。<br>さらに、残された1か月についてはこう意気込む。「今までの練習では、全国の舞台には立てない。だからこそ、この1か月でこれまで以上にお互いを高め合って、目標を必ず実現させたいです」。<br><br>守りから勝利をつかむ神埼清明の挑戦は、いよいよクライマックスを迎える。<br><br>最後の夏。仲間と過ごした時間を胸に、神埼清明高校ハンドボール部の挑戦が始まる。</p>

【2025 佐賀 総体へ向けて】「守りから勝ちを掴む」神埼清明ハンドボール部　男子キャプテン永尾吏海選手

<p>いよいよ、高校生たちの熱き夏が始まる――。<br>各競技の頂点を懸けた高校総体が、今年も幕を開ける。これまで積み重ねてきた努力、仲間との絆、そして競技に懸ける思いを胸に、多くの選手たちが最後の舞台に挑もうとしている。<br><br>女子テニスで注目を集めるのが、致遠館高校女子テニス部。昨秋の新人戦では強豪・鳥栖商業を破って準優勝を果たし、大きな手応えをつかんだ。<br>「総体での優勝」を目標に掲げ、チーム一丸となってこの夏に挑む彼女たちを導く、監督の青木貴洋先生にその強さの理由と、総体へ向けての想いを聞いた。<br></p><h4 id="h9c00ac41ba">ーーー限られた中で見つけた、チームのかたち</h4><p>「うちの生徒たちはテニスで進学してきた生徒はいなくて、勉強も頑張りながらテニスも頑張っているという背景がある。他校と比べると練習時間が限られてきますが、だからこそ、その時間の中で“何をするか”がすごく大事になってくる」と監督は語る。<br>練習では、全体の流れこそ監督が整えるものの、時間配分や内容の一部は選手たちに任せているという。そうすることで、それぞれが自分の目標に合った練習へと自然と向かっていけるようだ。<br>「全部を練習できないからこそ、自分たちに必要なことを選んで取り組んでいる。そういう姿勢が、結果的にチームとしての強みにつながっているのかもしれませんね」とチームを俯瞰的に見る監督の一言。<br></p><h4 id="h3fdeb0861a">ーーー主将・佐藤選手の、静かな信頼</h4><p>そんなチームの中心にいるのが、女子主将・佐藤選手。日々コツコツと自主練習に取り組む姿が印象的だと青木先生は語る。<br>「時間を見つけては自ら練習している姿を見かけます。その姿があるからでしょうか、チームメイトも彼女の言葉に自然と耳を傾けているように見えます」<br>彼女のその姿勢が、言葉ひとつひとつの説得力を増し、チームの団結につながっている。彼女の存在が、今のチームをそっと支えている。<br></p><h4 id="h080290a1a8">ーーー優勝を“信じる力”が、チームを強くする</h4><p>迎える総体は、選手たちにとって集大成の舞台。しかし、青木先生は彼女たちの“冷静すぎる”一面に少しだけ刺激を与えたいと考えている。<br><br>「選手たちは、自分たちの実力や相手の力をとても現実的に見ている。でも総体は極限状態の中での勝負。何が起きるかは誰にもわかりません。だからこそ、もっと“優勝したい”という気持ちを強く持ってもいいと思うんです。10回に1回しか勝てないと思っていても、『その1回が総体で起きる』と。もちろん難しい試合もあると思いますが、どこかで、“もしかしたら”という気持ちも持っていてほしいなと思います」<br><br>それは「勝ちにいこう」と言い切るよりも、むしろ「信じてみてもいいのでは」という、監督のささやかな後押しのようにも感じられる。<br></p><h4 id="ha097773a0c">ーーー1球1球に、これまでの時間を乗せて</h4><p>最後に、総体に向けて監督は「これまで積み重ねてきた技術と努力。それがコート上でたとえ1球、2球でも発揮されるなら。今までやってきたことが出せるように」と。<br><br>致遠館高校女子テニス部。このチームは、勝敗だけでは測れないものを大切にしている。限られた時間をどう使うか、仲間とどう向き合うか。その積み重ねが、きっと総体の舞台で表れるはずだ。</p>

いよいよ、高校生たちの熱き夏が始まる――。
各競技の頂点を懸けた高校総体が、今年も幕を開ける。これまで積み重ねてきた努力、仲間との絆、そして競技に懸ける思いを胸に、多くの選手たちが最後の舞台に挑もうとしている。
女子テニスで注目を集めるのが、致遠館高校女子テニス部。昨秋の新人戦では強豪・鳥栖商業を破って準優勝を果たし、大きな手応えをつかんだ。
「総体での優勝」を目標に掲げ、チーム一丸となってこの夏に挑む彼女たちを導く、監督の青木貴洋先生にその強さの理由と、総体へ向けての想いを聞いた。

テニス

致遠館高校

ﾁｴﾝｶﾝｺｳｺｳ

【2025 佐賀 総体へ向けて】「限られた時間を力に変えて」致遠館高校女子テニス部 監督 青木貴洋先生

<p>いよいよ、高校生たちの熱き夏が始まる――。<br>各競技の頂点を懸けた高校総体が、今年も幕を開ける。これまで積み重ねてきた努力、仲間との絆、そして競技に懸ける思いを胸に、多くの選手たちが最後の舞台に挑もうとしている。<br><br>女子テニスで注目を集めるのが、致遠館高校女子テニス部。昨秋の新人戦では強豪・鳥栖商業を破って準優勝を果たし、大きな手応えをつかんだ。<br>「総体での優勝」を目標に掲げ、チーム一丸となってこの夏に挑む彼女たちに、その強さの理由と、最後の大会に懸ける思いを聞いた。<br></p><h4 id="h6d82463cc9">「総体で優勝」――チーム全員で掲げた目標</h4><p>新チームが始動し、迎えた新人戦の準決勝でライバルの鳥栖商業に勝利。決勝では佐賀商業に敗れたが、準優勝に輝いた。<br>「新人戦では準優勝という結果でした。その後にみんなで話をして総体では優勝を目指すと決めました。」と語るのは、部長の佐藤めぐみさん。<br>チームで話し合い、目標を「総体優勝」と定めたその瞬間から、すべての努力はその一点に向けられている。<br></p><h4 id="h493d93813b">強敵・鳥栖商業に逆転勝利――チーム力が光った準決勝</h4><p>新人戦準決勝では、近年佐賀県内で優勝争いを続ける鳥栖商業との対戦。先に2本を奪われ、あと1本で敗退という瀬戸際の場面からの逆転劇は、今もチームの誇りとなっている。<br></p><p style="text-align:center"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/c0e1b90aaac8459c9a648fd83047221b/AE0I7900.JPG" alt=""></p><p>「崩れそうな場面でも全員で気持ちをひとつにできた。チーム力と、個々のメンタルの強さが勝因だったと思います」と佐藤さんは振り返る。<br></p><h4 id="hd4bb74cf90">プレー中は真剣勝負、オフは仲良し――“メリハリ”がチームの土台</h4><p>致遠館高校女子テニス部の特徴は、競技中の真剣さと日常の仲の良さの“メリハリ”だ。<br>「コートに立てば本気でぶつかり合いますが、部活外ではとても仲が良い。そうした切り替えができるのが、このチームの良さだと思っています」と佐藤さん。<br>互いに信頼し、刺激し合える関係性が、日々の練習にポジティブな空気を生み出している。<br></p><h4 id="hfdaee91a59">勝敗を超える“応援の力”――仲間の声が背中を押す</h4><p>チームの大きな強みとして、佐藤さんが何より誇るのが「応援の力」だ。<br></p><p style="text-align:center"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/f5e1cd5fc05b407499c577535d792625/AE0I7914.JPG" alt=""></p><p><br>「どんな状況でも、最後の1ポイントまで全員が全力で応援する。それが代々続いている文化です。プレーヤーにとって本当に心強く、思い切ってプレーする勇気をくれる存在です」<br>試合の行方を左右するのは、ラケットのスキルだけではない。仲間の声もまた、勝利の原動力になる。<br></p><h4 id="h2bc55f3862">最後の夏に向けて――“強気なプレー”で挑む総体</h4><p>「総体は3年生にとって最後の大会。慎重さも必要ですが、自分のために強気なプレーをしたい」と佐藤さんは語る。<br>新人戦で手応えを得たとはいえ、鳥栖商業や佐賀商業といった強豪校との対戦は簡単ではない。それでも、致遠館の選手たちは逃げずに立ち向かう覚悟だ。<br>「意識しすぎて重荷にはしたくないけれど、思い切ったプレーをしたい。優勝を目指すには、全員が同じ方向を向いて、今まで以上に気持ちを込めて取り組む1ヶ月にしたいです」<br><br>最後の夏。仲間と過ごした時間を胸に、致遠館高校女子テニス部の挑戦が始まる。</p>

【2025 佐賀 総体へ向けて】「全員で勝利をつかむ」総体優勝を目指す致遠館高校女子テニス部の挑戦

<p>高校生が集大成として挑むインターハイ。ボクシング競技のインターハイは佐賀県で開催される。今回取材したのは、佐賀県総体を突破した計4人がインターハイに出場する白石高校ボクシング部。第4弾となる本記事では、1年生ながらにインターハイの出場権を獲得した川南龍敬選手についてご紹介する。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/3a5724862a144c0da71394f9a8f060b9/3.jpg" alt=""><br></p><h4 id="hc669e15589">ボクシングをはじめたきっかけ</h4><p>ボクシングを始めて約2年。兄であり同じく白石高校ボクシング部に所属する川南隆章選手がボクシングを始める時期とほぼ同じ頃にボクシングを始めた。中学生の頃から白石高校の練習に参加し、「ボクシングを本格的にやりたい」という思いで白石高校へ進学した。進学してすぐ行われた今年の県総体で、ボクシングを始めて2度目の公式戦にもかかわらず、インターハイへの出場権を獲得した。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/487196fcb77c4791be9ad14b9ad43cae/2.jpg" alt=""><br></p><h4 id="hc65fcff994">ボクシングのスタイル</h4><p>自分の階級であるライトウェルター級では、常に自分より身長が高い相手と戦うことが多いため、間合いの中に入って戦うインファイトスタイルを採用している。相手のパンチに右ストレートや右フックを合わせて打ち込むプレーが得意で、常にその機会を狙いながら戦っているという。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/62f91f81c38e435f8a6b5516e6b7b761/4.jpg" alt=""><br></p><h4 id="hb430881c92">トレーニングで意識していること</h4><p>トレーニングでは、長時間ダラダラと練習するのではなく、やることを決めて短時間で集中して行うことを心がけている。これにより、練習の質を高め、効率的に技術を向上させているのだ。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/6824a2221c284b5ba254d2a419cea5c0/1.jpg" alt=""><br></p><h4 id="h41847a6878">インターハイへの目標</h4><p>まずは1試合勝利することを目標にしている。勝利を重ねるごとに次の試合でも全力を尽くし、最終的にはインターハイで勝ち続けることを目指している。地元である佐賀県で開催されるインターハイでは、「どんな相手でも気持ちで負けず、ガツガツと戦う姿を見せたい」とその闘志は燃えている。<br><br>これまで白石高校ボクシング部からインターハイへ出場する4選手を紹介した。令和6年度全国高校総体ボクシング競技は8月7日(水)〜13日(火)までSAGAアリーナで開催される。佐賀県を代表して全国を相手に戦う彼らを全力で応援したい。</p>

高校生が集大成として挑むインターハイ。ボクシング競技のインターハイは佐賀県で開催される。今回取材したのは、佐賀県総体を突破した計4人がインターハイに出場する白石高校ボクシング部。第4弾となる本記事では、1年生ながらにインターハイの出場権を獲得した川南龍敬選手についてご紹介する。

ボクシング

白石高校

ｼﾛｲｼｺｳｺｳ

【白石高校ボクシング部】川南龍敬選手「1年生で挑むインターハイ。勝利を求めて」

<p>高校生が集大成として挑むインターハイ。ボクシング競技のインターハイは佐賀県で開催される。今回取材したのは、佐賀県総体を突破した計4人がインターハイに出場する白石高校ボクシング部。第3弾となる本記事では、高校からボクシングを始めた川南隆章選手のインターハイへの挑戦についてご紹介する。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/b470cb2e12c946c29ef1e3ce1680be0e/1.jpg" alt=""><br></p><h4 id="h41e3e0cec0">ボクシングとの出会い</h4><p>彼がボクシングを始めたのは高校生のとき。もともと3歳から中学校まで空手を続けていた彼は、ボクシングがあるという理由で白石高校に入学した。「体験をしてみて、やってみようと思った」と語るように、新たな挑戦を求めてボクシングの世界に飛び込んだのだ。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/0dcf1286dbe34e9499150041292a8342/2.jpg" alt=""><br></p><h4 id="hfb9b48f1a2">ボクシングの魅力</h4><p>ボクシングの魅力について彼は、「簡単そうに見えて当てるのが難しいところが面白い」と話す。「殴ったら当たるというものではなくて、距離感や駆け引きが難しい」。その難しさが彼を魅了し、ボクシングへの情熱をさらに燃やしている。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/5a4765e2f055435ca214646623efc24b/3.jpg" alt=""><br></p><h4 id="h26168db68e">経験の短さを補う努力</h4><p>ボクシング歴が短い分、彼は他の選手に追いつくために努力を惜しまなかった。「他の人よりも練習することを意識しました。練習が終わってから自主練をしました」と、日々の努力を続けてきたことを明かす。このような姿勢が彼の成長を支えている。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/32f1da9fcaf649dc99dd7eee42b11f65/4.jpg" alt=""><br></p><h4 id="h58df7c1044">インターハイへの意気込み</h4><p>インターハイに向けて、彼の目標は優勝。「まず一戦一戦を大事に勝っていきたい。自分のボクシングをしたらいけると思うから頑張りたい」と意気込みを語る。彼のスタイルは、「小さい方なので中に入っていかないとパンチが当たらないから、自分からどんどん攻めていくスタイル。その中でパンチを貰わないように避けていく」と、攻めの姿勢を強調する。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/7537e9bcc699452c977ac44428f6f554/5.jpg" alt=""><br></p><h4 id="he43e19499a">最後の試合に向けて</h4><p>インターハイは彼にとって最後の試合。「自分自身後悔のないようにしたいです」と決意を新たにする。彼の挑戦がどのような結果を生むのか、今後の活躍に期待が高まる。<br></p>

高校生が集大成として挑むインターハイ。ボクシング競技のインターハイは佐賀県で開催される。今回取材したのは、佐賀県総体を突破した計4人がインターハイに出場する白石高校ボクシング部。第3弾となる本記事では、川南隆章選手のインターハイへの挑戦についてご紹介する。

【白石高校ボクシング部】川南隆章選手「優勝へ向けて挑むインターハイ」

<p>高校生が集大成として挑むインターハイ。ボクシング競技のインターハイは佐賀県で開催される。今回取材したのは、佐賀県総体を突破した計4人がインターハイに出場する白石高校ボクシング部。第2弾となる本記事では、3年生にして初のインターハイ出場を果たす陣内愛莉選手のインターハイへの挑戦についてご紹介する。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/904c7768b9fc4fc48078a73eeb097acd/2.jpg" alt=""><br></p><h3 id="h9d0c210cac">高校生から始めたボクシング</h3><p>白石高校のボクシング部に所属する陣内選手は、高校生になってからボクシングを始めた。小学4年生から空手に取り組んでいたが、白石高校に入学してからボクシングと出会い、その魅力に引き込まれた。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/67f6a0c6555748efb6056948603390c0/3.jpg" alt=""><br></p><h3 id="h2da62c9c85">攻めのボクシングを</h3><p>「私は身長が小さい方なので、ひたすら距離を詰めて攻めていくインファイトスタイルです」と話す陣内選手。取材中のおとなしい雰囲気からは想像できない真逆のスタイルで、「自分では分からないんですけど、周りからはよく言われます」と笑顔で語る。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/1b72372ba4c9450aa7cde0bdeb2bebd3/4.jpg" alt=""><br></p><h3 id="hce789ef7d3">初めてのインターハイへの挑戦</h3><p>高校3年生にして初めてのインターハイ出場を果たす陣内選手にとって、今年のインターハイは特別な意味を持つ。これまでの努力が実を結び、念願の大舞台に立つことができる。「1つでも勝てるように全力で」と話す陣内選手は、毎日の練習で培った技術と精神力を信じて、試合に臨む決意を固めている。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/612ca0cd73f34aeb8a820dddec3395fa/1.jpg" alt=""><br></p><h3 id="hf21071a59a">地元開催のインターハイで見せる成長</h3><p>地元での開催となるインターハイは、陣内選手にとって一層のモチベーションとなっている。「負けるかもというようなネガティブな気持ちではなく、勝つんだという強い気持ちを持って、今までお世話になった先生や家族に成長した姿を見せたい」と強い意志を見せてくれた。この強い意志がインターハイの辛く苦しい場面を乗り越えていく原動力となるだろう。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/aa74368fea614ffbabbc3804326056e4/5.jpg" alt=""><br></p>

高校生が集大成として挑むインターハイ。ボクシング競技のインターハイは佐賀県で開催される。今回取材したのは、佐賀県総体を突破した計4人がインターハイに出場する白石高校ボクシング部。第2弾となる本記事では、陣内愛莉選手のインターハイへの挑戦についてご紹介する。

【白石高校ボクシング部】陣内愛莉選手「強気のインファイトでインターハイに挑む」

<p>高校生が集大成として挑むインターハイ。ボクシング競技のインターハイは佐賀県で開催される。今回取材したのは、佐賀県総体を突破した計4人がインターハイに出場する白石高校ボクシング部。第1弾となる本記事では、主将を務める久原悠人選手のインターハイへの挑戦についてご紹介する。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/5cd65b0ab6024c848ff7b420bed4b55c/2.jpg" alt=""><br></p><h3 id="hdad3123389">ボクシングを始めたきっかけ</h3><p>ボクシングを始めたきっかけは、もともと空手をやっていたことに遡る。一緒に空手をしていた友人がボクシングを始めた影響で、小学5年生からボクシングに取り組むようになったという。空手は小学校に入る前から始めており、水泳や陸上といった他のスポーツも経験し、ボクシングの道を選んだ。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/cefa279bc89748c780accc6e826b3a4b/3.jpg" alt=""><br></p><h3 id="hfb9b48f1a2">ボクシングの魅力</h3><p>ボクシングの魅力は、相手との「駆け引き」にあると話す久原選手。自分のパンチを当てなければ勝利はないし、だからといって相手のパンチを受けるわけにはいかない。避けながら当てるためには距離感や動きが重要であり、そこに楽しさを見出している。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/a8f917546a474136a3b3b4cbd1d10f9e/4.jpg" alt=""><br></p><h3 id="h5dff78a2c3">自身のボクシングスタイル</h3><p>久原選手のボクシングスタイルはアウトボクシングだ。身長とリーチの長さを活かして、距離をとって相手を中に入れさせない。自分だけがパンチを当てられる状況を作り出して攻めていくのだという。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/97fcd8090f5d41e8bd8feb843baa27d0/1.jpg" alt=""><br></p><h3 id="h684c751080">主将としての苦労</h3><p>「ハードな練習によってチームがまとまらないときもあった」と振り返る久原選手。主将として「だらしない姿を見せるわけにはいかない」と自分のことだけではなく、声を出して行動や態度でチームを引っ張ってきた。これも久原選手の強さの一つだろう。<br><br>地元佐賀県で最後のインターハイ<br>最後のインターハイに向けた目標は、上位入賞。過去には国体で3位、全国選抜でベスト8に入った実績があり、それらを超える成績を目指している。<br><br>そしてその最後のインターハイは、佐賀県での開催だ。「たくさんの方が応援してくれているので、最後まで絶対に諦めない粘り強い戦いをしたい」と意気込んでいる。<br></p>

高校生が集大成として挑むインターハイ。ボクシング競技のインターハイは佐賀県で開催される。今回取材したのは、佐賀県総体を突破した計4人がインターハイに出場する白石高校ボクシング部。第1弾となる本記事では、主将を務める久原悠人選手のインターハイへの挑戦についてご紹介する。

【白石高校ボクシング部】主将  久原悠人選手「地元開催のインターハイで全国の上位へ」

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